東京は人口が多く、若者や活発な人々が集う一方で、介護を必要とする高齢者や障がい者も多く暮らしています。訪問看護ステーションの協会では、地域で安心して暮らせるよう、さまざまな取り組みを行っていることでも知られています。今回は、そんな東京都の訪問看護ステーションの協会で提供されているサービスについて解説しましょう。
東京都の訪問看護ステーションの協会で提供されているサービスを紹介
一般社団法人東京都訪問看護ステーション協会では、高齢者や障がい者を対象に、訪問看護サービスを提供するステーションの活動を支援しています。協会は、看護師の人材確保やスキルアップのための研修、地域連携の強化、災害対策支援などを行い、質の高い在宅医療を実現するための環境整備を推進しています。また、行政からの委託事業として訪問看護ステーションの業務のほかに難病患者支援や近年問題化しているハラスメントの相談窓口の運営、保健医療体制の整備も担当。また、地域ごとに検索可能なステーション案内や訪問看護の普及啓発も行い、地域に密着したケアを支えています。
訪問看護ステーションの役割を紹介
訪問看護ステーションは、医師の指示を受けて、利用者の自宅で看護やリハビリを提供する事業所です。高齢者や障がい者など、病院や施設ではなく自宅での療養を希望する方に対し、病状観察や医療処置、健康管理、生活支援を行い、利用者の生活の質を高めることを目的としています。介護保険や医療保険を活用して、地域の医療機関や福祉サービスと連携しながら、在宅医療の中核的役割を担っています。
近年直面する訪問看護ステーションの運営難
訪問看護ステーションは、近年、運営の困難さに直面しています。その主な要因は、慢性的な人手不足と人件費の上昇です。看護師の確保が難しく、採用コストが増大しているため、安定的な経営が難しい状況にあります。また、利用者の増加に伴う業務負担や、医療・介護報酬の制度変更による収益圧迫も課題です。これらの要因により、全国的に廃業に追い込まれる事業所が増えつつあります。運営の安定化には、働きやすい環境整備や適正な報酬改善が求められています。