樹脂にはいくつものタイプが存在します。
そのうちの一つとして知られているのがガラス入り樹脂です。
一方、京都では多くの部品製造を行っている企業があり、ガラス入り樹脂に関係する企業も少なくありません。
京都でも製造されるガラス入り樹脂はガラス繊維強化プラスチックと呼ばれる
京都でも製造されるガラス入り樹脂は、ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)とも呼ばれています。
このガラス入り樹脂は、文字通り材料にガラス繊維を加えたプラスチックのことです。
特徴は、強度の高さ、寸法安定性の高さ、比較的低価格の3点です。
ガラスの繊維が配合されているので、高い強度を誇ります。
さらにガラスの弱点である割れにくさも樹脂の粘りによって解消され、弱点を補いあっています。
次に寸法安定性の高さも特徴です。
樹脂は成形すると寸法が安定しないこともあります。
しかし、ガラス入り樹脂は、ガラスの安定性によって寸法の安定性が向上されているのが特徴です。
最後が比較的低価格な点です。
ガラス繊維は価格が低く、材料の入手が容易とされています。
そのため、様々な製品に使用されているのも特徴といえるでしょう。
このような魅力があるガラス入り樹脂ですが、実は成形に敬遠されています。
その理由を次の項目で解説しましょう。
京都でもガラス入り樹脂の成形は敬遠される
樹脂の成形が盛んにおこなわれている京都でもガラス入り樹脂の成形は敬遠され、手掛ける企業が限られています。
その理由は、成形機を消耗させる点です。
樹脂を溶かして押し出す際にガラスによってスクリューやシリンダーが摩耗して樹脂を押し出す機能が低下してしまうのです。
確かにこの部品を交換すれば問題ありませんが、価格が高く消耗品のことを考えると利益になりにくいケースも少なくありません。
5%程度のガラス入り樹脂であれば京都の会社も着手するケースが多いのですが、明らかに摩耗を伴う30%のガラス入り樹脂を依頼すると極端に引き受ける企業が減ります。