工事は今深刻な状況
工事現場において深刻な問題になっているのが、人手不足です。「3K」と呼ばれる仕事で、常に危険と隣合わせの仕事。また一人前になるには、相当な時間も必要です。上下関係も厳しく、いわゆる「ブラックな職場」と揶揄されるほど。
おかげで、入ってくる新人は極わずか。年齢を重ねた人ばかりが目立ち、このままでは建築業界は風前の灯火と言えるでしょう。そこで国をも注目しているのが、三次元測量です。
工事前に必要な測量について
工事の種類と一言言っても、色んなものがあります。ただどこを工事するにしろ測量は、必要不可欠。公共事業ともなると大勢の人と資金が動くので、念入りな計画が欠かせません。
今までの測量であれば、2点を繋げたやり方で行われてきました。現在も、進められているやり方になります。場所が平坦な所であるのなら、何の問題もございません。前橋ならば、高崎方面での工事ならば2点を繋げた測量方法で十分でしょう。しかし赤城山方面での工事となると、どうしようもありません。そこで用いられるのが、三次元測量で前橋でも行われています。
三次元測量とは?
三次元測量は、点と点だけのデータを「面」として起こして立体的に測量するやり方です。工事場に山が含まれていた場合、従来のやり方でも測量が出来なくはありません。ただ、測量するだけでも命がけ状態。また山の高さを完璧に把握するのは難しく、正確な情報が得られなくなります。
でも三次元測量ならば、山の高さを把握することは可能。測量場所の傾斜がきつい所になると厳しいものの、かかる工事の手間はかなり省かれるでしょう。
三次元測量は工事だけじゃない
三次元測量によって得られたデータがあれば、工事に取りかかれる人数を無理に増やす必要はありません。
また万が一の災害時でも、三次元測量は役立ちます。例えば土砂災害が起こりやすいとされる場所で、三次元測量に着手。考えられる被害を想定した上で、どうやって防災に取り組むかを考えていきます。まだまだ開発途上な部分はありますが、うまくいけば万が一の時があっても被害は最小限に食い止められるでしょう。