大阪で混乱しがちな言葉!輸送と運送は何が違う?

大阪の運送業界は、という言葉を耳にしますが、大阪の輸送業界はという言葉はあまり耳にしません。
これらの言葉は物流業界で大きな違いがあり、使い分けないと紛らわしいことになります。
そこで今回は、運送と輸送は何が違うのかについて解説していきましょう。

大阪の輸送と運送の最大の違いは運ぶ手段

大阪に限らず全国の物流業界の共通した認識として、輸送と運送はものを運ぶ手段が違う点です。
確かに一般名詞としての輸送は、手段を分けずにものを運ぶ手段を意味します。
しかし、物流業界では自動車を使ったものを運送、あらゆる手段を使ったものを輸送といいます。
ただ、輸送の場合は一時輸送といった場合に使われる言葉であり、東京から大阪へ運ぶ長距離のケースを言います。
さらに手段を特に指定していないため、自動車でなくとも輸送となります。
たとえば、貨物列車を使って東京から大阪へ運ぶ場合も輸送になり、船や飛行機を使って東京から大阪へ運ぶ場合も輸送です。
さらに長距離トラックを使って東京から大阪へ運ぶ場合も輸送となるのです。
一方、運送は、より短い距離で一つの目的地に対して自動車を使って運ぶ行為です。

このようなイメージから東京から大阪市まで電車などで運ぶことを輸送、大阪市から市内の工場へトラックで運ぶことを運送といいます。
つまり、上流に当たるのが輸送で、中流ないし下流に当たるのが運送です。

運ぶ量も違う輸送と運送

明確な数量がないものの輸送と輸送では運ぶ量も異なります。
コンテナをイメージすると、コンテナを大量に積んだ飛行機や船で関西空港や大阪南港に運び入れることを輸送と言えます。
一方、関西空港や大阪南港からコンテナ一つを専用トラックに積んで大阪市内の工場へ持っていくことが運送になります。
このように運ぶ量もトラックで運べる量と大量のコンテナという差がある場合も少なくありません。
トラックも一時輸送に用いる場合はトレーラーや大型トラックによって輸送されることがほとんどです。